違いが豊かさとして響きあう社会へ

「違いが豊かさとして響きあう」。コミュニティスクールである川崎市立小学校の学校運営協議会の会合に出席していた際に聞いた言葉です。はじめて聞いた時に、衝撃と感銘を覚えました。このコミュニティスクールの小学校の校長先生の言葉です。

先生はわたしの大学の先輩でもあり、地域との結びつきと愛情の大切さを教えてくれた最も敬愛する方のひとりです。学校の先生はこんなにも子どもたちのことを真剣に考えているものなのかと、はじめて気づかせていただきました。

ご縁のきっかけは、川崎市立土橋小学校が開校した際に、地域の人、先生方、保護者の方々などに選んでいただき、校歌の作詞者にさせていただいたことになります。

その後、土橋小学校で4年間、宮前平中学校で3年間、合わせて7年間、PTA会長をやらせていただくことができました。仕事人間のわたしでしたが、PTA活動を通して、地域との結びつきの大切さなど多くのことを学ばせていただきました。

例えば、通学路に危険があるかを保護者と子どもたちで調査して、学校の先生と、地域の人と一緒に各管轄行政の方に実情を説明して対応して貰っていることを知りました。皆さんのそれぞれのちからが集まって、はじめて成し遂げることができるということを教わりました。

わたし自身が仕事中心の生活であったため多くの時間を使うことができなくて、地域の人、保護者の方に助けていただくことが何度もありました。ひとりのちからではなく、それぞれが自分のできるちからを出し合って、コミュニティが成り立っていることも知りました。

また、わたしは明治大学で政治経済学部に在籍して学んだのですが、王貞治選手についで2番目となる国民栄誉賞を受賞した古賀政男先生が創設メンバーである明治大学マンドリン倶楽部という音楽団体に所属していました。学生の頃は、全国でたくさんの演奏会をおこなうことができました。聴いてくれる方々が元気になったり、楽しくなったりしてくれることに大きな喜びを感じました。ある老人ホームで演奏した後に、涙を流しながら手を取って「ありがとう」の言葉を伝えられた時に、感謝されることにより自分自身がしあわせになっていることに気づきました。

そして冒頭の「違いが豊かさとして響きあう」という言葉に関係するのですが、わたしは日の当たらないところで、今まで何千曲もの編曲を手掛けてきました。編曲というのは作曲と違って、誰かが作った曲を別の編成にしたり、肉付けしたり、使う人や聴く人に合わせて作り直す作業です。

ピアノの編曲は1つだけのパートで、バンド編成は5つくらいなのですが、オーケストラのように20パート以上のものもあります。オーケストラの場合、バイオリンは、仲間がたくさんいて中心的役割をします。たまにしか出てきませんがすごく目立つかっこいいトランペットもいます。シンバルは10分の曲で1回しか出番がないこともあります。しかも音階はありません。でも、とても大切なのです。

「違いが豊かさとして響き合う」と聞いた時に、衝撃と感銘を受けたのは、わたしが歩んできた道と深くかかわりのある言葉だったのかもしれません。いろんな個性があるから音楽は面白いです。社会も色んな人がいるからこそ面白いと思います。

赤ちゃんも、子どもも、少年も、少女も、お兄さんも、お姉さんも、おじさんも、おばさんも、おじいちゃんも、おばあちゃんも、そして、ワンちゃんも、ニャンちゃんも、みなさん、一人ひとりの個性を持って、つながるこころで、ちからを合わせて、はじける笑顔で、しあわせいっぱいの、~違いが豊かさとして響き合う~「みんなのまち みやまえ」を一緒に作っていきましょう。

~ 追記 ~
今回の活動に関しまして、川崎市立小学校の元校長先生の山田雅太先生に「違いが豊かさとして響きあう」という言葉をわたしの政治活動の原点として良いか相談したところこころよく認めていただき「応援しています。中本さんのような方が市議会でご活躍いただければ心強いです。」というお言葉をいただきました。
山田先生は「かわさき子どもの権利フォーラム」という団体を立ち上げていらっしゃいます。

🌟山田先生からの応援メッセージはこちら