宮前平中学校 卒業式

26gra

先日、卒業式がありました。
早いもので通算7回目の挨拶になります。
贈る言葉は、この3年間一貫して「優しさ」と「強さ」の話です。
今回で最後の挨拶になりますので自分自身に言い聞かせる意味も含めて主要部分を抜粋記載しておきます。

— 抜粋 —

さて、ここで、みなさんが卒業するにあたり、一つだけ是非とも伝えたい言葉があります。

それは「優しくなるために強くなる」という言葉です。

みなさんの心は透き通る程に純粋です。一緒にいるだけで、優しい気持ちが伝わってきます。きっと、困っている友人がいると黙って手を差し伸べるでしょ う。困難があれば仲間や家族を守りたいと考えるでしょう。そのためには戦う必要があるかもしれません。戦う相手は、他人ではなく自分自身なのかもしれませ ん。もしかして自然なのかもしれません。自分をしっかり持って強くなって下さい。強くないと優しくなるのは難しいかもしれません。

だから、きっと皆さんは「優しくなるために強くなる」と思います。
強くなるために色んなことを学ぶのではないでしょうか。
「人の命を守るため」「より良い日本にするため」「より良い環境づくりのため」「子どもたちに学びを教えるため」「美味しいものを作るため」「面白い話 をするため」「オリンピックで活躍するため」「ノーベル賞をとるため」「人々に感動を与えるため」「人々を幸せにするため」・・・・・・

皆さんはきっと、色んなことを一生懸命に学び強くなると思います。その時、その強さは優しさのためだということを忘れないで下さい。
争いを起こすためではなく、争いをやめるための強さを身に付けて下さい。
「優しくなるために強くなる」のだから、自分や相手を傷つけて強くなろうとしないで下さい。

義務教育を終えて、これから皆さんは大人への階段を登り始めることになります。
人生のどこかのポイントで時折「優しさ」と「強さ」の意味を考え、「優しくなるために強くなる」という言葉を思い出して下さい。そして皆さんの時代をより豊かなものにして下さい。

— 以上 抜粋 —

440名の卒業生に幸多からんことを祈ります。